撮影:H. ARAKI


マルレラ・ベース

バージェス頁岩で発見された、カンブリア紀の生物の名前をとっています、ちょっと形が似ているかな?

友人の岡野一君(ラルクのプロデューサーとかやってます。「ベースマガジン」なんかにも記事を書いてますし、とにかく楽器マニア・オモチャマニアのベーシストです。)と話をしている時、おおかたの楽器作っている人は保守的すぎる。買うやつはもっと保守的だということで、おもしろいベースを作ろうということになり、変形合体ロボットみたいなやつとか、舞台に上がってくる無礼者を串刺しにできるベースとか… 私が楽器製作者じゃないのをいいことにして、とめどなくバカ話を続けてました。それで二人でいろいろ考えて出来上がったのがこのベースです。(こんなバカ話をまに受けて、それを本当に作ろうと言うやつは、はっきりいって私以外誰もいないよと言われてしまいました。ウーン最高の賛辞!!)

アルミのウイングが、ピボットを中心に回転して形が変わります。演奏途中でも瞬間に変形できるすぐれもの! しかし、コンサートでこのベースを振り回すと、隣のギタリストから「そのとがったベースが目に入ってちょっと怖くて気になってしまう。」とクレームをつけられてしまったということでした。その後アルミのウイングは、まるでドルフィンのひれのように丸くなったカーボンファイバー製に置き換えました。これなら安心。今写真がないですけど、そのうち載せます。

音はどうなの? と言う疑問があるでしょう。私に聞いてもよくわからないと言うのが本音ですが、岡野君が言うには結構いい音だそうで、変形すると音も変わるそうです。さすが岡野君、音をコントロールする何かいろんな秘密をもっているのでしょう。CD製作の時スタジオ録音に使うため、プロのベーシストに貸した事もあると言ってたので、他のベーシストも気に入ってくれたみたいです。ウイング内が空洞なので、セミアコっぽいところもあるらしい??