撮影：渡辺裕一 (c) Galleria AMICA

 カメラの女王です。本当は、ローライフレックスの2眼が欲しかったのですが、おもちゃにするには高いので、くやしまぎれにオブジェとして作ってしまいました。当然カメラの部品など何一つ使っていません。

それにしても、カメラという機械は、ボディにガラス、金属、皮と不思議な取り合わせ。昔のものだと、これに木が加わると、何ともいえない質感のハーモニーを奏でて、男心をそそられてしまいます、まるで昆虫採集のようにいくつもカメラを集めてしまう男心を女性はわかってくれるでしょうか？

男が手にする機械のなかで最もセクシーなもの、それがカメラだと思いますが、最近のエンジニアリングプラスチックのかたまりのようなブサイクなカメラは、どうでもいい家電製品の中に押しやりたくなります。古き物が持っていた、いい所を平気でドブに捨てるようじゃ趣味の機械とは言えないな−。単なる使い捨ての道具でいいんなら、男が命かけるこたあないね。