モビルスーツ用ロボット(木人1/2号)

このロボットを作ろうと思いたったのは、実は高校生の時ですでに30年以上前の事なんです。それを今になって現実に作ろうと決めたのは、数年前横浜で開かれたロボデックスとかいうロボットの博覧会に行った時です。朝早く娘と出かけたのにもかかわらず、開場前というのに切符を買うのに3時間会場に入るのに2時間半と言われて、このまま並んでもHONDAやSONYのお目当てのロボットの公演はとうに終わってしまっています。とにかくすごい人で、老若男女関係なくとてつもない長さの列でした。とても5時間も立っていられないようなおじいさんやおばあさんも納得ずくで並んでいるのを見たとき、冥土の土産に相当な覚悟なんだなと、日本人のロボットに対する夢というか期待がとてつもないってことをまざまざと見せつけられたような気がしました。鉄人やガンダムのような大きなロボットがあれば、外から見えるところで歩いたり手を振ってくれるだけで、中に入れなかった遠くからきた私のような客も少しは満足して帰れるのになあーと思いながら帰る羽目になりました。

ロボットを作っている大企業は、家庭に入れるようにちいさくするばかりで、大きくしようとする気がないようです。大きければ何か役に立つの? と言われると、はっきり言って何の役にも立ちませんが、ただ人々が大喜びするのはだけは確実です。エンターテイメントとしてはたいしたもんになると思うのですが!



と言う訳で、誰も作らないのなら私が作ろうということで、我が家の狭い空間で作ったのがこのロボットというわけです。当然でかすぎて下半身しか入りません。トホホ…というわけで鉄人ならぬ、ベニア板で出来ているので、木人そして下半身しかないので1/2号という名にしました。(なさけなさが漂ってます。)しかしながら、超ローテク、そして足首も固定(私の工作では精度がでない)にもかかわらず、とりあえず2足歩行できます。(ビデオ参照) コンピューターの代わりに人間が操縦するので慣れが必要ですが、自動車や自転車だって練習しなけりゃ乗れませんからたいした問題じゃないでしょう。

ガンダムのようなモビルスーツの原型として作りましたが、大変なのはこれからです。ということで興味があるお金持ちの方々や企業の方で、木人1/2号じゃなくて、鉄人1号を作ろうじゃないかと言ってくれるのをお待ちしております。